大統領選のケースで学ぶ、初心者のFX術

歴代の米国旗のバッチ
(写真=PIXTA)

FX(Foreign exchange)は、日本ではサラリーマンや主婦といった幅広い層に浸透している投資です。FXを、ギャンブルだというイメージを持っている人もいるかもしれませんが、きちんとした投資手法の一つです。

そこで今回は、これからFXを始めようとしている人に、初心者がおさえておきたいFX投資術について紹介していきます。

FXってなに?

FX(Foreign exchange)とは、直訳すると「為替」のことですが、実際は「外国為替証拠金取引」のことを指します。外貨預金とは異なり、「証拠金」を担保として預け入れたうえで、その証拠金に対してレバレッジをかけて外国の通貨を売買します。

たとえば、証拠金10万円を担保として預け入れると、その25倍の250万円分の取引ができます。これを、少額でも大きな額の取引ができる「レバレッジ」と呼びます。1ドル100円の時に1万ドル分の円売りドル買いし、その後1ドル103円になった時に円買いドル売りで決済をすると、10万円を元手に3万円の差益を得ることができます。これは為替が3円円安になったことで生まれた利益ですが、逆に1ドル97円と円高になった場合には、決済すると3万円の差損が発生するので、利益も損失も元手に比べると大きくなりがちです。

どんな時にレートが変動?

為替レートが変動する要因はさまざまですが、大きく分けると2つの理由が挙げられます。
 
1つめは、各国の経済指標です。毎日のように様々な国から経済指標の発表があり、特に市場が注目している国の経済指標は、為替相場に大きな影響を与えます。その時々によって、市場が注目する国は異なりますので、情報収集が重要になります。その中でも、常に主要な経済指標として位置づけられているのが、米国の雇用統計です。世界中の注目度が高く、通常は事前の市場予想よりも良い場合は米ドル高株高に、悪いと米ドル安株安になる傾向があります。その流れのまま、その後の世界市場の方向性を決めるケースも多いといえるでしょう。
 
2つめは、各国中央銀行の金融政策です。現在、「金融緩和」という、市場に出回る資金量を増やし、金利を低めに誘導する政策を、日本銀行や欧州中央銀行(ECB)は採用しています。基本的に金利が上がるとその国の通貨は買われ、金利が下がると売られる傾向にあります。

大統領選の時はどうすべきだった?

2016年に行われた、米国大統領選のときの為替相場は、急激な変動をもたらしました。選挙前のポジションによっては、かなりの利益を得た人もいれば、逆に損失を被った人もいたとのことです。初心者には適さないハイリスクな相場でしたので、大統領選のように世界中が注目するイベントの前に取引に参加することは、よほどの覚悟が必要でしょう。

今後も市場の予想していないことが起きたり、事前の予想と異なる数値や結果が発表されると、為替相場は急激に変動します。十分に注意する必要はありますが、相場が大きく変動したときは投資のチャンスともいえます。

少しずつ、取引に慣れていきながら、このようなチャンスに備えてはいかがでしょうか。